抗がん剤とは?

西洋医学でのがん(悪性腫瘍)の治療法としては、主に外科手術、放射線療法、そして抗がん剤を投与する化学療法の3つがあります。化学療法とは医薬品を使って病気を治療することですが、単に化学療法といった場合は、抗がん剤治療を指す場合が一般的です。

抗がん剤の基礎知識

がんの種類や症状、進行具合によって医師が判断し、外科手術や放射線療法は施さずに抗がん剤治療のみを行う場合もありますが、外科手術や放射線治療の補助療法として併用して抗がん剤治療を行う場合も多く、したがって抗がん剤治療はがんの治療法として重要な位置をしめるものとなっています。

また白血病や悪性リンパ腫のような外科手術ができない場合は抗がん剤治療が中心となりますから、抗がん剤が果たす役割は決定的に重要になってきます。

抗がん剤は、静脈注射や飲み薬によって血液中に入れられ、全身をめぐり源から散らばってしまったがん細胞を攻撃します。

抗がん剤は血液中を通り全身に運ばれますが、外科手術や放射線療法が局所的ながんの治療に効果的なのに対し、抗がん剤治療は全身的な治療法といえます。

抗がん剤は、がん細胞が細胞分裂する過程に機能させ、細胞の増殖を妨げることを主な目的としています。細胞の成長過程で必要な物質を生産させず、また逆に過剰に生産させたりたりすることで、がん細胞の増殖を阻害し死滅へと導くものです。

現在では多剤併用療法と呼ばれる数種類の抗がん剤を併用して用いるケースが、主流となっています。

がんに対する抗がん剤治療は1940年代に窒素マスタード剤(アルキル化剤)と坑葉酸剤(代謝拮抗剤)に始まりました。

抗がん剤を使う目的は、がん細胞の増殖をおさえて、がんの進行をおさえることです。しかし、抗がん剤の強い効果を期待しても、大量の抗がん剤を使うとがん細胞のみならず正常な細胞にもダメージを与えてしまうため、副作用も非常に強くなります。

したがって、抗がん剤は効果と副作用のバランスを考えながら使うことが重要になってきます。

抗がん剤を投与してがんが縮小したり消滅することがあっても、後に再び拡大されたり再発する場合もあります。ごく小さながん細胞などはCTなので解析しても100%すべて発見することは不可能といわれており、抗がん剤の使用により必ずがんが治るということではないことを認識しておくことが重要です。

抗がん剤イメージ

がん細胞の特徴は正常細胞に比較して細胞分裂が早いことにあり、その性質を利用して抗がん剤は開発されています。

抗がん剤の多くは、がん細胞そのもの、あるいは細胞の中にあるDNAを攻撃し障害を与えるように作られています。がん細胞は他の細胞と比較して細胞分裂が活発ですから、抗がん剤の投与は有効な手段となります。

近年の医学の進歩により、副作用の少ない抗がん剤が数多く開発され外来で化学療法が行われるようになり、多くの患者が在宅で治療を受けることが可能になってきました。今後もより効果的な抗がん剤の開発は進んで行くものと考えられます。

しかし抗がん剤はすべてのがんや症状に対して万能というわけではなく、相当の副作用も確認されますから、担当医の話をよく聞いて、正しい認識をもって抗がん剤治療にのぞむことが重要になってきます。


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